防犯カメラの寿命(耐用年数)ってどれくらい?

防犯カメラの寿命のイメージイラスト【防犯カメラのお役立ち情報】

防犯カメラ(監視カメラ)システム導入の際、買取にするかリースにするかの判断は重要なポイントの一つです。それを判断する上で関わってくるのが、防犯カメラの耐用年数寿命)です。

この記事では、防犯カメラの寿命をはじめ、故障や寿命を縮める要因、長く使うためのポイント、日頃の点検についてなど、簡単に解説していきます。ぜひご覧ください!

そもそも防犯カメラって壊れやすいの?

防犯カメラは基本的に24時間365日データ量の大きい映像を撮影・記録常に動きっぱなしです。つまり、それだけ機械への負荷も相当にかかっており、その分故障や不具合が出るリスクも大いにはらんでいます。当然、どのメーカーも工夫し壊れにくく耐久性高い製品を作ってはいますが、どんなに最新の機種だとしても、壊れにくいとは言い切れないのです。

防犯カメラシステムの寿命

法定耐用年数

国税庁が定める法定耐用年数において、一般的に防犯カメラ(監視カメラ)システムは『事務機器及び通信機器』とみなされ、耐用年数は6年と定められています

ただし、防犯カメラと一口に言っても業種や用途によって位置付けが変わり、カメラ単体では『光学機器』とみなされ耐用年数は5年、火災などの災害を知らせるカメラとして設置される場合は『災害報知設備』とみなされ耐用年数は8年です。

ここは固定資産税や減価償却にも関わる部分ですので(買取の場合)、事前に税理士や税務署に相談されることをおすすめします。ちなみに、リースの場合は経費で計上できるため、節税などの観点からもリースを導入されるお客様は多いです。

一般的な耐用年数

法定耐用年数は上記の通りですが、では実際のところの寿命はどのくらいなのでしょうか。一般的には5〜6年が平均的な寿命と言われています。ただしこれはあくまでも平均で、メーカーや機種、環境、メンテナンスの有無等の違いで寿命が短くもなり長くもなるのです。

消耗品の寿命

レコーダー(録画機)のファンやHDD(ハードディスク)は消耗品で、一般的には3年程度で修理または交換・取り替えが必要です。しかしこれも一概ではなく、最後まで取り替えずに済む場合も少なくありません。

故障または寿命を縮める要因

  1. 落雷などの天災
    台風や地震など自然災害は防ぐのが難しく、中でも最も多いのは落雷による故障です。近年ではゲリラ豪雨が増えたため、比例して落雷による被害も多くなっています。例えオフィスの中に設置しているカメラだとしても、雷の電流がケーブルを通電して壊れることがあるため安心はできません。リースの場合は落雷による故障は動産保険が適用されるため、市街から離れた郊外など落雷リスクが高い場所はリースでの導入がおすすめです。(関連記事:リースについて
  2. 工事不良
    防犯カメラの工事には、専門的な知識や経験の有無が極めて重要です。知識の浅い設置業社に工事をお願いしたばっかりに、誤ったケーブルを使用するなどして設置後に故障トラブルになった話を時々耳にします。設置工事については、経験や知識が豊富な防犯カメラを専門とした業者へ頼むのが安全です。
  3. 安価な機器
    一概には言いづらいですが、機器の価格と機能・性能(耐久性)は比例しないとは言い切れません。弊社でも、「家庭用の安いカメラを自分で買ったらすぐ壊れたのでいいカメラに付け替えたい」というご依頼をよくいただきます。当然安くても良いカメラはありますが、しっかり見極めることが重要です。
  4. 環境要因
    屋外で海が近い場所は塩害、工場の中は塵・ホコリ、他にも高温多湿や温度変化が大きい場所など、防犯カメラ(監視カメラ)やレコーダーの設置場所(環境)も故障や寿命に影響します。事前に設置場所を考慮した上で、環境に見合った機器の導入と、対策を考えなければなりません。
  5. メンテナンス不良
    どんなに優秀な機器でもメンテナンスを怠ると劣化も早まり、最悪の場合故障につながります。特に環境要因を受けやすい場所に設置してある場合、業者による定期点検だけでなく、日頃からの点検も大切です。例えばレコーダーにホコリがたまるとファンの効きが悪くなり、熱を持って故障してしまうので、こまめにホコリをはらうなどしておくと良いでしょう。(関連記事:メンテナンスについて
落雷の写真
故障の原因で多いのは落雷です。

防犯カメラの寿命を伸ばす方法

環境や用途に合わせて適切な機器を選ぶことは大前提ですが、どんなに性能がいい機器でも保守・点検は必要です。また、業者による定期的なメンテナンスはもちろんですが、より長持ちさせるには日頃からのメンテナンスもおすすめします。スマホ等で遠隔監視をしていればカメラの異常に気付きやすいのですが、普段なかなか映像を見られない場合は異常に気づかないまま運用し、いざという際に記録できていないという事態になりかねません。

レコーダーのホコリを払う、カメラのレンズを拭く、取付部分の緩みがないかチェックする、などなど、些細な日頃の清掃やチェックが寿命を伸ばすことにもつながりますので、面倒かもしれませんがぜひやってみてください。