ダミーの防犯カメラは、最近では量販店等で安価で購入できるということもあって、簡単に手に入りやすくなっています。しかしながら、私たち防犯カメラ専門会社の人間が見ると明らかにダミーカメラと分かるものが増えてしまっていることも事実。知識豊富な犯罪者からも、容易にダミーと見抜かれてしまうおそれがあります。
そこで今回は、ダミーカメラについて「用途」「見分け方」「効果」について解説します。
どんな場合にダミーカメラを使うのか
私たちのような防犯カメラの販売・設置工事を行う専門会社でも、本物の防犯カメラ・監視カメラではなくダミーカメラ設置の提案をさせていただくことがございます。ではそもそも、なぜダミーカメラを使う必要があるのか。やはり一番大きい理由はコストです。
もちろん、本物の防犯カメラを設置することに越したことはありません。しかし予算の都合上どうしても厳しい場合は、ダミーカメラの設置をご提案します。低コストで導入でき、ダミーとは言え何もないよりはるかに抑止効果が見込めるからです。
ダミーカメラの見分け方
プロの防犯カメラ販売会社・設置業者が提案するダミーカメラは、本物と見分けがつかないものを使用します。また、取り付けに関しても本物同様に行う為、基本的に本物かダミーか見分けることはできません。
しかし冒頭でも述べた通り、量販店等で多く出回っている安価なダミーカメラはすぐに見分けがついてしまいます。また、明らかに配線がされてない(もしくはできない)場所に取り付けられている場合も、私たちのようなプロや知識のある人間には見抜かれてしまうかもしれません。
ダミーカメラの効果
防犯カメラはその名の通り『防犯』のために、犯罪防止・抑止を目的に設置されるもの。そのため、ダミーと言えど本物のようにそこに設置されてあるだけで威嚇効果を発揮するので、防犯カメラがあることに気付けば犯罪やマナー違反行為もためらうでしょう。
しかしこの効果は、本物と見分けがつかないようダミーカメラを設置してあることが大前提です。犯罪者が見て「これはダミーだ」とわかるようであれば逆効果。ダミーカメラ程度のセキュリティしかないのだと思われ、逆に犯行の対象にされてしまうかもしれないのです。
まとめ:設置する上で気をつけたい点
先述の通り、ダミーカメラ設置で最も気をつける点はダミーであると見抜かれないことです。どのカメラにするか、どのように設置するかでダミーカメラの効果が変わります。まとめると以下になります。
- 安過ぎるカメラを購入しない
…すぐにダミーだと分かる安っぽいカメラを設置するのは逆効果です。 - 明らかに配線できない場所に設置しない
…あえて配線・配管して設置しているように見せることもポイントです。 - 『防犯カメラ作動中』のステッカーを貼る
…量販店のものより、メーカーや業者が販売(もしくは提供)されているものの方がより効果的です。 - ダミーカメラであることを口外しない
…ダミーだとバレないためには、情報を漏らさないことが重要です。