クラウドカメラって何?メリット・デメリットを解説

防犯カメラ・監視カメラのクラウドカメラについてメリット・デメリット解説【防犯カメラのお役立ち情報】

防犯カメラ・監視カメラにおけるクラウドとは、録画方式のひとつ。要は、カメラの映像をインターネットを経由してクラウド上に録画していくサービスです。これだけ聞くと非常に便利に聞こえますが、実際のところどうなのでしょうか。

今回の記事では、クラウドの防犯カメラ・監視カメラについてメリット・デメリットをご紹介します。

クラウドカメラとは?

クラウドカメラ(防犯カメラ・監視カメラ)

冒頭の通りクラウドカメラとは、防犯カメラの映像を記録・保存する録画方式の一つです。録画方式は大きく分けて3つ。一般的で最も多いのはレコーダー内のハードディスクに録画するタイプ、家庭用カメラなどでよく使用されるSDカードに録画するタイプ、そしてクラウドサーバー上に録画するタイプです。

クラウドの場合、ネットワークカメラというLANケーブルで映像を伝送するタイプのカメラを使用し、カメラが直接インターネットとつながり、クラウドサーバーへダイレクトにデータを送信(アップロード)します。もちろん、録画機器(レコーダーやSDカード)は必要ありません。クラウド録画サービスは防犯カメラメーカーなどが管理しているクラウドサーバー内に録画・保存されるシステムとなっているため、サーバー使用料として月単位での契約が基本となっています。

クラウドカメラのメリット

1.窃盗・破損のリスクがない

例として、レコーダー録画の防犯カメラシステムを導入している施設に空き巣が入ったとしましょう。もし犯人がカメラに気付いた場合、知恵のある犯人であればレコーダーごと持ち去ったり、もしくは中のハードディスクもろとも破壊してしまうかもしれません。そうなると、せっかくカメラをつけていても証拠が水の泡。火災や自然災害の際も同様で、レコーダーが破損してしまえば録画データは全てパーです。
これが、クラウドであればそもそもレコーダー自体が必要ないため、レコーダーごと持ち去られる、壊される・壊れるといったリスクがなく、しっかり証拠を残すことができます

2.初期費用が抑えられる

レコーダーが必要ないため、機器代はもちろんレコーダーとカメラの配線工事費もかかりません(カメラからルーターまたはHUBまでの配線は必要です)。リースやレンタルでなく一括購入で導入される場合、初期費用を抑えることができます。

3.設置場所をとらない

今のレコーダーはそれほど大きくもなく邪魔にもなりにくいですが、それでもどこに設置するかで悩まれるお客様は少なくはありません。また、シチュエーションによってはレコーダーを設置するために収納ボックスを取り付けたり、配線が複雑になったりするなどして、費用がかさんでしまう場合もあるので、工事の面から見てもメリットはあるのです。

クラウドカメラのデメリット

1.毎月費用が発生する

クラウドサーバーに録画・保存していくので、サーバー使用料が毎月発生します。料金は契約内容(録画・保存期間)によって異なり、録画期間が長くなればなるほど月のコストも高くなります。総合的に見ると、かかる費用はレコーダー録画と同じ程度かそれ以上にもなるので、初期費用の安さだけでクラウドを選択するのは危険です

2.インターネット環境に左右される

24時間365日の膨大な映像データを絶えずアップロードし続けるので、データ通信量も自ずと大きくなります。そのため、ネット環境次第ではアップロードがうまくできず映像がカクついたり途切れたりと乱れてしまい、最悪の場合肝心な場面の映像が映っていなかった、なんてことも起こりかねません。まずは既存のネット環境で問題ないかを調べ、必要であれば防犯カメラ用に別で新たにインターネット回線を引くことも必要です。ただし、そうなればその分の費用も上乗せされることになります。

3.ハッキングなどサイバー攻撃のリスク

防犯カメラをインターネットに接続する時点で、ハッキングなどのサイバー攻撃される可能性を孕んでいることは理解しておくことが必要です。つい最近でも、『Verkada』というクラウドベースの監視カメラを提供するアメリカの会社がハッキングされ、テスラなど顧客の映像が流出してしまったことがニュースになりました(参考:「監視カメラのスタートアップ「Verkada」にハッキング、テスラなど顧客15万台以上のカメラ映像が流出」サービスを提供する側のセキュリティはもちろん、ユーザー側でのネットセキュリティ対策もしっかり考える必要があるでしょう

『クラウドカメラじゃないと遠隔監視できない』は本当?

防犯カメラ・監視カメラの遠隔監視

たまに、『クラウドじゃないと遠隔監視(スマホ・タブレット・PCでの映像閲覧)ができない』と思っているお客様がいらっしゃいますが、それは誤りです。クラウド録画でなくても遠隔監視は可能です。むしろ、今やほとんどの機種が遠隔監視に対応しています。遠隔監視をしたいがためだけにクラウドを選択する必要はありませんので、その点はお気をつけください。

防犯カメラのプロからみたクラウドカメラ

クラウドでの録画は、非常に便利で画期的なサービスです。ですが、正直まだおすすめしにくいというのが本音ではあります。やはり気になるのは映像の乱れ。膨大な映像データを圧縮する技術もまだまだ発展途上の中で、確実に映像を残すという点においては若干の不安は拭いきれません。

しかしながら技術は日々進歩しています。そうなれば、防犯カメラ・監視カメラのクラウド録画はスタンダードになるかもしれません。カメラを設置するシチュエーション・目的、クラウドのメリット・デメリット、総合的に判断し、最適な録画方式を選択するようにしましょう。

防犯カメラ・監視カメラ設置ご検討の方はアクティブネットへ

お客様のご予算・ご要望・目的に応じて最適なプランをご提案いたします。また、現地調査・打ち合わせ、無料お見積も喜んでお受けしておりますので、ぜひお問い合わせください!