工場・製造現場での監視カメラのメリットと意外な使われ方とは?
工場に監視カメラを設置する理由で多いのは、『防犯対策』と『不良やミスの記録・検証』です。当然、これだけでも充分設置の意義を果たしてはいるのですが、他にも監視カメラの様々なメリット・活用方法がございます。
今回の記事では、実際に監視カメラを設置された工場のお客様が、どのように監視カメラを活用されているかをご紹介します。
工場で監視カメラが必要とされているのはなぜ?設置のメリットとは
製品の品質において、とりわけ日本では消費者から厳しい目で見られています。例えば、ひとたび食品への異物混入がニュースになるとその話題は一気に日本全土を飛び回り、非難の声が相次ぎ、一瞬にして企業イメージが地に落ちるということにも。そうなれば会社としてはひとたまりもありません。工場を持つ企業(製造業・メーカー)ではそういったリスク回避のために、対策の一つとして監視カメラを導入しているのです。
製品の不良・欠陥、異物混入、従業員の不正などあらゆる異変やトラブルが発生した際に、カメラがあればいち早く気付くことができ、映像を見返して原因を分析し、スピーディーに対応することができます。自社工場内で発生したリスクの回避・軽減できることが、監視カメラ設置の大きなメリットの一つです。
工場・製造現場での“一般的な”監視カメラ活用方法
不良やミスの記録・検証(品質管理)
製品不良や機械不良、ヒューマンエラーなど、製造現場にトラブルはつきものです。トラブルが発生してしまったことより、発生後いかに迅速かつ正確に対応できるかがで会社の印象は左右されます。対応のスピード・質を高めるために現場の状況を監視カメラで記録しておくことは最低限のリスクマネジメントと言えるでしょう。
安全管理(危険回避・事故防止)
巨大な機械が稼働している工場、フォークリフトがよく走っている工場、1000°を超える高温で加熱加工する工場。などなど、工場の作業には常に危険が伴っています。監視カメラで危険な作業や機械の不具合にいち早く気づくことで、大事故を防ぐことが可能なのです。
防犯対策
工場内には商品・製品・部品等はもちろん、開発中・未発表の製品など、貴重なモノで溢れています。それらを守るために、不審者の侵入を防ぐ・監視するための監視カメラ設置は必要不可欠です。
工場・製造現場での“新たな”監視カメラ活用方法
人探し
広い工場ともなれば、人を探すのも一苦労。工場内を探し回って時間を浪費するなんてことはよくあるそうです。もし監視カメラを設置していれば、どこに誰がいるか一目瞭然。無駄な時間をまるっと削減できます。
現場の巡回
責任者や管理者が現場を巡回し、様子・状況の確認や指示出しを行うことは大切な業務の一環です。しかしながら、どうしても時間を取られてしまいます。そこで監視カメラです。事務所のモニターやスマホ・タブレット等で遠隔で現場を確認できるため、現場へ行かずして確認や指示出しが可能に。巡回にかかる移動の時間・手間がなくなります。
報告書・資料作成
監視カメラで録画した映像は、画像データとしての利活用も可能です。例えば、工場内の事故や不良の報告書を作成する際に、原因となった瞬間の映像の一部を画像データとして報告書に添付すれば報告書の質が高まり、より誠実さが伝わり工場への信用を保つことにもつながります。
従業員の勤務態度向上
「工場内に監視カメラを設置してから生産性が高まった」という声をよくいただきます。その理由の一つが、従業員の働きぶりの変化です。監視カメラがあることで常に適度な緊張感があり、無意識のうちに従業員の気が引き締まって作業効率が良くなっているようです。
従業員の教育・研修
ベテラン従業員の仕事を目で見ることが、成長の近道だったりもします。では、ベテラン従業員が辞めてしまったらどうするか。そこで監視カメラの登場です。学ばせたい人・作業・工程だけの工場録画映像を保存しておけば、いつでも自由に教育・研修時の資料として活用できます。仮にベテランスタッフが辞めた場合でも録画映像が残っていれば、技術の伝承も可能です。
機械のリモート化
工場内に管理室や操作室などオペレーションルームを設置し、機械の稼働ON/OFF等の操作をまとめて1ヶ所で制御している工場が増えてきました。リモートで機械を操作する上で、機械の状況や周辺の様子を確認するために監視カメラを設置します。
作業効率化(無駄な動き削減)
監視カメラの映像で工場内での従業員の導線や人の動きが滞留している箇所を可視化し、従業員一人ひとりが効率よく作業できる配置・レイアウトへ変更し、現場の生産性を高めることができます。
導入事例
製 鉄 工 場
- 設置場所
製品が流れるコンベア(製造ライン) - 機器構成
800万画素(4K)カメラ 5台 / 8chレコーダー 1台 / 監視モニター 1台 - 監視カメラ設置の目的
▷生産ライン上の製品の製造記録を残したい
▷ラインを流れる製品に不良品がないか常時チェックしたい
▷製品不良が発生した際の原因追求
▷工場内でのヒューマンエラーや機械の異常を記録したい - 監視カメラ設置後の効果
▷工場が見える化されたことで不良時の原因追及が容易になった
▷現場へ行かずに工場内の状況がわかるため作業が効率化された
食 品 工 場
- 設置場所
食品製造ライン(コンベア)及び保管庫、作業室等 - 機器構成
800万画素(4K )カメラ 16台 / 500万画素360度全方位カメラ 4台 /
200万画素カメラ 12台 / 32chレコーダー 1台(HDD増設) / PoEハブ2台 - 監視カメラ設置の目的
▷フードディフェンス
▷工場の従業員による異物混入防止
▷食品トラブルがあった際の原因や経緯の特定 - 監視カメラ設置後の効果
▷工場内で何かトラブルが発生した際の原因究明・対策がスムーズになった
▷従業員の勤務態度が向上し生産性が上がり、労働時間が削減できた
工場や製造現場でおすすめの監視カメラ・システム
細かい部分の撮影・記録
4Kカメラ
生産工程において、製品やライン、従業員の手元の動きなど、寄りで撮影したり高画質カメラで撮影したりすることで、製品の不良や異物混入、ヒューマンエラーなど、細かい部分までしっかり記録できます。
1台で広範囲一括撮影
全方位360°カメラ
工場内を広範囲で撮影し、その中の任意の場所をズームしたり、 オートパンでの巡回が可能で、製造ライン全体を一括で監視・記録できます。
工場内の事故防止・危険回避
AIカメラシステム
人検知機能がついたAIシステムと組み合わせることで監視カメラで人の検知ができます。パトライトやブザー等と連携させることで、工場内の危険なエリア・危険なタイミングで人を検知した際に発報し、危険を知らせることも可能です。
他機器の映像等の取り込み・記録
エンコーダシステム
監視カメラシステムとは別のHDMI出力している映像を、監視カメラレコーダーに取り込み記録できるシステムです。例えば、生産管理システムの表示画面を取り込めば、その時その時の生産状況をデータと共に録画映像を見返すことができます。
設備情報の読み込み及びデータ化
遠隔設備監視カメラシステム
生産設備の計器類をカメラが読み込み、データ化できるシステムです。工場内を人の目で見て回ってデータを取る手間を省き、工数を削減することができます。
従業員の動きを見える化
ヒートマップ機能付カメラ
「ヒートマップ」機能搭載のカメラを使用すれば、人の動きの流れを可視化することが可能です。ヒートマップをもとに従業員の動きを把握しラインの問題点を洗い出すなど、使い方次第で業務改善にもつなげることができます。
工場や製造現場での監視カメラをご検討なら
この他にも『無人機械の稼働状況を遠隔で確認』『荷積・荷下しの記録』『トレーサビリティの向上』『工場内での無駄の洗い出し』などなど、監視カメラの設置であらゆる用途で有効活用することが可能です。
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