従業員の不正を防ぐには? 〜情報漏洩やバイトテロへの対策〜

不正をはたらく人の写真【防犯カメラの豆知識・活用法】

会社を守る上で、外部からの脅威に対するリスクマネジメントはもちろん、内部で発生するリスクに対しても考えなければなりません。社内リスクで最も懸念されるのが、従業員による不正です。ないと信じたいものですが、何があるかわからない今日においてリスクを想定した上で事前対策を講じておく必要があります。

今回の記事では、従業員の不正がどのようなものがあるか、またそれに対する対策について解説していきます。

不正の種類

横領している写真

1.横領(着服)
会社のお金や物品を不正に自分のものとすることを横領と言います。レジのお金をコソッと抜いて着服する小さいものもあれば、銀行員が億単位のお金を横領した事件などもあり世間を騒がせました。

内引きしている写真

2.商品の内引き
社内の商品を従業員または出入り業者等が盗難する行為を内引きと言います。バックヤードや倉庫は店内と比較してセキュリティが低い店舗が多いため、内引き行為が発生しやすいとも言われています。

USBで情報が抜き取られる写真

3.機密情報流出
社内の機密情報、またはお客様からお預かりしている個人情報の流出・漏洩は、会社に大きな損害をもたらすおそれがあります。最近では退職者が情報を持出し流出させるケースも発生しており、注意が必要です。

厨房でスマホで自撮りしている店員たちの写真

4.バイトテロ
スマートフォンとSNSの普及と同時に登場した言葉です。バイトスタッフがおふざけ動画をSNS上にアップし大炎上、それらのニュースはたちまち全国をかけまわり、会社の信用・信頼が損なわれました。

社有車の写真

5.会社備品(設備)の業務外での無断使用・持出し
これについてはどこまでを良しとするか会社によりけりです。例えば、社有車を従業員がプライベートで無断で使う行為。厳格にNGとしている会社もあれば、許容してはないが目を瞑っている会社があるのも事実です。この辺は線引きが曖昧になりがちで、従業員側も「これくらいならいいだろう」となってしまいます。そうなるとどんどんエスカレートして、取り返しのつかない事態になってしまいかねません。改めて社内規程を見直し、周知徹底させておくことは重要です。

不正対策

ハード面

社内規程の周知徹底
社内規程の写真

社内のルールを厳格化し、やっていいこと・ダメなことを明確にすることが大切です。特に、犯罪にまではならない且つ会社によって基準が異なることに関しては、しっかり規程に盛り込むようにしましょう。
<例>
・業務外での社有車の使用可否
・ノートパソコンの持ち帰り可否
・廃棄食品(商品)の処理方法
・機密情報の運用方法 など

コンプライアンスの研修・教育
研修を受けている写真

新卒やアルバイトなど若年層のスタッフは社会人の経験が無いことが多いため、責任感が薄かったり、善悪の判別ができなかったりするものです。入社時はもちろん、日頃から継続的にコンプライアンスに関する教育・指導を行い、従業員全体の責任意識を高く持たせることが大切です

ソフト面

PCツールの利用

情報の流出、金額の改ざん、これらはパソコンを用いて行われることが多いため、それをさせないための設定やツールの導入は効果的です。
<例>
・特定フォルダへのアクセス権限を限定
・操作ログツールの導入
・時間外での使用をさせない為に定時での強制シャットダウン設定

監視カメラの設置
監視カメラの写真

アナログ的ではありますが、最も効果的です。基本的に、誰にも見られていない場所・タイミングで不正は行われます。逆に、常に見られている(証拠が残る)状態では不正行為はできません。要所要所に設置することで、不正リスクを軽減することができます。遠隔監視システムを設定すれば、どこからでも映像の確認ができるためより効果的です。

但し、気をつけなければならないことが、従業員のメンタル面です。常に撮られていることで気が引き締まる、悪さもできないという一方で、常に撮られていることで緊張状態が続き、ストレスに感じてしまう従業員も少なくありません。むやみやたらに設置するのではなく、従業員のメンタル面も考慮した上で、慎重に設置を検討するようにしましょう

AIカメラシステムの活用
AIのイメージ画像

ネットワーク対応の監視カメラと最先端のAI認証技術を用いたもので、従業員の不穏な動きをAIに学習させ、同じような動きをカメラが検知した際にいち早く管理者へ通知し、不正を未然に防ぐシステムです。但し、AI認証の精度は各メーカーによってバラバラで、非常に高いコストを必要とします。コスト面でのリスクが非常に大きいので、精度、実用性、コストのバランスを考え、有益性がしっかり見込めた場合のみ導入されることをお勧めします


本来であれば、自社の従業員を信じているから大丈夫、と思いたいところですが、規模が大きく人数が多い会社になればなるほど、そうはいきません。

会社の信頼・信用、ブランドを守るために、あらゆるリスクマネジメントが必要な世の中です。不正をさせない・できない環境を作っておくことに越したことはありません。その上で、会社と従業員の良好な関係を築き、不正を行いにくい雰囲気の会社にすることが大切ではないでしょうか。