未来ある子供たちを守るーー。その重要性は、社会において常に上位に、そして常に優先度高く位置付けられています。それは日本だけに限ったことではなく、海外においても同じこと。むしろ、海外の方が子供を守る仕組みであったり制度が徹底され、私たち日本人から見たら少し度が過ぎるように感じることも・・・。
そこで今回の記事では、海外の学校における防犯カメラ・監視カメラ事情をご紹介します。
日本の学校(幼稚園・保育園含む)の防犯・監視カメラ事情
まずは比較のために、日本のことについて。日本の学校でも、防犯対策として防犯カメラを導入する学校が増えています。その具体的な目的としては、主に外部からの(部外者の)侵入を防止すること。もちろん、防犯カメラだけでは不十分なため、それ以外にもフェンスの設置、門扉の新設、防犯マニュアルの作成などなど、学校・自治体が一丸となって子供たちを見守っています。
※参考:各学校等の防犯対策事例 文部科学省
カメラ事情に関して話すと、最近の傾向として防犯対策で外周に取り付けるカメラだけでなく、校内(または園内)の監視を目的とした監視カメラの設置も増加してきました。外部からのトラブルを防止することを主な目的とするのが防犯カメラならば、内部でのトラブルを監視・検証することが監視カメラの主な目的です。
例えば、保育園で子供の怪我や事故があった際、保護者に説明する上で監視カメラの映像はこの上ない証拠になるため、不十分な説明が原因で保護者とのトラブルに発展するリスクも回避できます。
海外の学校における防犯・監視カメラ事情
冒頭でも述べましたが、海外では子供たちを守る仕組み・制度が多少行き過ぎているように感じる部分があります。その一つが学校内での監視カメラです。
海外でカメラを設置する目的は、単なる部外者の侵入防止や、校内事故の監視・検証だけではありません。いじめや体罰、薬物、セクハラやパワハラ、などなど生徒や教職員による問題行為の防止・監視を目的にカメラを設置しています。そのため、積極的な欧米の学校ではトイレや更衣室にまでカメラを取り付けており、プライバシー侵害だと保護者はじめ周囲から反発の声が上がっているようです。
※参考1:AFP BB News「学校内に防犯カメラ4万7000台、生徒のプライバシーに懸念 英国」
※参考2:livedoor NEWS「【海外発!Breaking News】イジメ対策で高校のトイレ天井に監視カメラ設置 PTA大揉め(米)」
ちなみに、アメリカには「スクールポリス制度」というものがあります(韓国でも導入されはじめました)。少し前に日本のテレビドラマでも話題になったこの制度は、学校内に警察を常駐させることができる制度で、たとえ学校内の出来事であろうと法に触れれば逮捕されてしまうこともあるのです。このことからも、いかにアメリカが学校での問題に力を入れているかがわかります。
ご紹介した通り、海外と日本では子供を守る考え方や手法に差があります。一概にどちらが正しいとは言うのは難しいですが、どちらにしても子供たちのことを第一に考えることが何よりも大切です。
監視カメラの設置はプライバシー問題との兼ね合いが非常に大きく、簡単に設置できるものではありません。しかし、子供たちの安全・安心のことを考えると、最低限の防犯・監視は必要ではないかと思います。設置する目的とメリット、リスクをしっかり考えた上で、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
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