ライブカメラを始める上で考えることの一つに
「これってやる意味あるの?」があると思います。
そこで今回は、最初にライブカメラの4つの魅力を、次に4つの広告的効果について、最後にライブカメラに向いている場所の見極め方について触れていきたいと思います。
YouTubeライブカメラの魅力
まず最初に断っておきますが、これについては百聞は一見に如かず、YouTubeで「ライブカメラ」と検索して見てみてください。私がどんなに言葉で説明するよりもそのおもしろさが伝わるはずです。
その上で、補足的に魅力について触れていきたいと思います。
正真正銘のリアル
ライブ映像とそれ以外の映像の違いの一つに、「人の手が加わっているか否か」が挙げられます。そこに映る自然、人は、加工も演技もない、正真正銘嘘偽りないさま。
ネットやSNSの普及により世間の目が肥え、あらゆる広告物に疑いの目が向けられている昨今において、ライブ映像というものは何もせずとも信用できる媒体。
良くも悪くも間違いのない確かな情報として視聴者にとって有効的な判断材料と言えるでしょう。
情報の最新性
PR動画や写真、SNSの投稿。たまたま更新直後にそれらを見たりでもしない限り、最新の情報とは言えません。例えば、SNSで「今日の〇〇は晴れ」と3時間前に更新されていても、今現在も晴れているかは確かではないということです。
「今日は紅葉は見頃か」「もう桜は咲いているか」「今は人が多いか」など、世間からは常に最新が求められますが、手放しで最新情報を24時間365日絶え間なく発信することができます。
生(なま)という非日常
テレビの生放送について、「何が起こるかわからないドキドキ感」や、「何かが起こって欲しい期待感」が、視聴者側の心理に働くと言われています。
ライブカメラも然り。“生”というファクターが、ただ“視聴する”という行為をちょっとした“非日常体験”へと昇華するのです。
同じ時を共有するというソーシャル感
「天空の城ラピュタ」がテレビ放送されると、Twitterでバルス祭なるものが始まります。「バルス!」と呪文を唱えるシーンでみんな一斉に「バルス」とつぶやくというもの。リアルでのコミュニケーションが希薄な現代では、ネットを通して不特定多数の誰かと同じ時間を共有し、繋がる喜びを感じている世代が増えているのです。
YouTubeライブでも、「〇〇人が視聴中」の表示やチャット機能を通じて自分以外の誰かと同じ時間を共有している感覚を体感することができます。
ライブカメラの広告的効果について
ここからはライブカメラがいかに広告・広報ツールとして利用できるかについて詳しく見ていきます。
集客効果
初めて行く施設や店舗、観光地は事前に詳しく調べるのが常。ライブ配信映像を既存の広告・広報媒体に上乗せすることでより鮮度の高い情報を届けることができます。
また、ライブ配信を通して「人が楽しんでいるのを見ると行きたくなった」「今日紅葉が見頃だから行ってみよう」など、行動喚起効果も期待できます。
コロナ禍ならではの使われ方
カメラをつける場所次第で、人混み・混雑状況の視認も可能に。視聴者側としてはその場所への訪問の判断材料になり、カメラ設置側としては来客の分散化はもちろん、混雑緩和・密防止施策のアピールにもなります。
ファン化(ブランディング)
某お笑いタレントさんが、お酒片手に渋谷のスクランブル交差点のライブカメラ映像を見て楽しんでいる、とテレビ番組で話されていました。
このように、特に目的がなくてもついボーッと見続けてしまう、一度見るとまた見たくなるといったある意味での中毒性があるのもライブカメラの特性と言えるでしょう。
このことから、何度も映像を見ているうちに気づけばその場所(施設)のファンになっている、ということも充分にあるのです。
PRの差別化・独自性
これはあくまで副産物的な要素でしかないのですが、ライブカメラを積極的に取り入れてPRに使っているところはまだ少ないため、早く始めるほど注目を集めやすいのかもしれません。
ライブカメラに向いている場所
ライブカメラを始める前に気をつけておかなければならない点は、その場所がライブ配信に向いているかどうかをしっかり見極めること。それを見極めるものさしが、視聴者にとって「娯楽」または「有益な情報」になり得るか、ということです。
例えば、紅葉が綺麗な観光地のライブ映像があるとしましょう。赤く染まる木々と優美な景色を見ることは「娯楽」であり、「紅葉が綺麗で自然豊かな観光地」「今紅葉が見頃」という情報でもあります。
次はスキー場のライブ映像で考えてみましょう。上級者の華麗な滑りや初心者の転んだりしながらも頑張るっている様を見る「娯楽」、「コースの広さ」「人の多さ」「全体的な雰囲気」を伝える「情報」です。
もちろん「娯楽」「情報」のどちらかだけでも成り立ちます。逆に言えば、どちらにもなる場所は広告・広報ツールとして充分な役割を果たすと言えるでしょう。
今回はライブカメラの魅力、効果、向いている場所について見てきました。特に重要なのが、ライブ配信に向いているかどうかしっかり見極めること。ただ目新しさや流行りに乗っかってカメラを購入してしまっては取り返しがつきません。
まずはそこをじっくりと考えてみてください。難しければお気軽にご相談ください。プロとしての視点でアドバイスさせていただきます!