あらゆるネットワークカメラに対応したレコーダー（NVR）を開発している『株式会社R.O.D（アール．オー．ディー）』。自社製品専用のレコーダーを開発していないネットワークカメラメーカーにとって、同社製品は欠かせないものとなっています。
今回は、NVRの開発で成長を続ける同社へインタビューを行いました。設立の背景や会社の特長・強みについてご紹介します。
事業立ち上げの背景
防犯カメラ（監視カメラ）は大きくネットワークカメラとアナログカメラに分類できるのですが、R.O.Dはネットワークカメラ専用レコーダー（NVR）のパイオニア的存在である日本メーカーです。国際通信社グループ企業で、2003年に大阪で設立。その後、福岡・東京・名古屋にも拠点を構え、全国でサービスを展開しています。
以前からアナログカメラ専用のレコーダーはありましたが、ネットワークカメラのレコーダーまで開発しているメーカーはおらず、従来ネットワークカメラの映像録画・再生はパソコンに専用ソフトをインストールして行うという非常に不便なものでした。そこでR.O.Dが開発したのが、世界初のネットワークカメラ専用のレコーダー「VioStor（バイオスター）」シリーズです。同社のネットワークカメラ関連ソフトウェアやIP映像監視システムが登場したことで、ネットワークカメラの利便性は飛躍的に向上しました。
インタビュー
株式会社R.O.D 福岡営業所 所長 松尾 様
ー御社の強みについて教えていただけますでしょうか？
世界で初めてネットワークカメラ専用のレコーダーを開発したことですね。今ではネットワークカメラとレコーダー共に自社で開発するメーカー様も少しずつ増えてきていますが、この分野に関してはどこよりも先に、長い間開発を続け年々進歩しているので、一つ抜けていると思っています。
ー御社のレコーダーの特長はどんなところにあるのでしょうか？
弊社のレコーダーは100以上のメーカー様、1,000以上の機種と互換性があるので、あらゆるメーカー様のカメラにマルチに対応することができます。本来、メーカーとしてお客様から相談をいただいた際、基本的には自社のカメラの中からご提案するのが普通だと思うのですが、弊社の場合、自社レコーダーに対応している全てのカメラの中から選択ができるので、ケースバイケースでお客様のご要望や状況に合わせて非常に幅の広いご提案ができるんです。
ー最初に開発したネットワークカメラレコーダーが『VioStor（バイオスター）』シリーズでしたが、その後に登場した『DIGISTOR（デジスター）』シリーズはどう進化したのでしょうか？
通常、防犯カメラの増設でレコーダーのチャンネル数上限を超える場合、レコーダー機器本体の買い替えもしくは増設をしなければなりませんよね。VioStorもそうでした。ですがDIGISTORは、ライセンスの購入さえすればチャンネル上限数を増やせるので、レコーダーの買い替えや増設をしなくてもカメラを増やすことができるんです。
あとは、データ量に応じてストレージ（データを保存する場所）を追加する拡張ユニットもあるので、高画質映像データの長期間保存にも対応することができます。
ー代理店や販売店にとってのメリットはどのようなものがあるでしょうか？
価格・性能含めピンからキリまで多くのカメラを取り扱っていますので、どんな課題やご要望であっても「R.O.Dに相談すれば何とかなる」と思ってもらって大丈夫です。あらゆるメーカー様と協業し、幅広い組み合わせの中から最適なご提案をさせていただきます。
ー続いて、御社のAI検索装置『VS-AI』についてご紹介いただけますでしょうか？
簡単に言えば、ネットワークカメラの過去画像を簡単に検索できる装置です。例えば、1日でいつ・どれくらいの人がその場を通ったかを調べる場合、普通なら時間をかけて一つひとつ人の目で確認しなければなりませんが、VS-AIがあればAIが人物を判別して簡単に検索できるので、作業の手間と時間を大幅に減らすことができます。
ーどのような目的で活用されているのでしょうか？
不審者の検知、立入禁止エリアへの人物侵入検知、福祉施設での深夜徘徊の検知、その他社員の出退勤・入退室時間の記録など、防犯や検証、業務効率化でご利用いただいていることが今は多いです。ですが今後はマーケティング面でもよりご活用いただけるようさらに開発を進めています。
最後に
ネットワークカメラはデータが大きく、しっかり記録するにはそれ相応の技術・性能が必要ですが、同社のNVR（ネットワークカメラレコーダー）であれば安心してお客様にご提案することができます。
松尾様のおっしゃっる通り、厳しい要望や課題を持ちかけても、何かしらの解決策をご提案していただけるので、弊社のような販売店にとっても非常に心強い存在です。ですので、弊社としてもあらゆるご要望に対し、同社と協業しながらお応えしていきますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。
