防犯カメラの設置後、弊社で時々あるのが「警察から防犯カメラの映像見せてと言われたんだけど、見せていいの?」というご相談。防犯カメラ・監視カメラに映る映像はプライバシー上での制約が大きく、扱いが非常にデリケートになります。
そこで今回の記事では、いざ警察から「防犯カメラの映像見せて」と映像提供を依頼された時の対処の仕方についてご説明いたします。
どんな場合に映像提供依頼があるのか
一つは、防犯カメラを設置されている“敷地内”で事故や事件が起こった際。当然のことながら、この場合はほぼ確実に映像提供依頼があると思っていてください。
もう一つは、防犯カメラ設置場所の“近く”で事故や事件が起こった際。例えば、目の前の道路で事故があった場合、カメラに道路まで映っていれば一つの検証材料になります。
また近所で事件が起こった場合、犯人の足取りを辿るために事件現場付近一帯の防犯カメラ映像を警察が確認することもあるのです。
映像提供依頼があったら見せていいのか
基本的に警察から「映像見せて」と言われたら、協力して問題ありません。
ちなみに映像提供を依頼される際、ほとんどの場合「捜査関係事項照会書」という正式な依頼書をもらいますが、緊急を要する捜査の場合はその依頼書なしで協力する場合もあります。
警察への映像提供は義務なのか
結論から言うと、義務ではないため拒むこともできなくはありません。とは言っても、同じ地域で起きた事故の検証・事件の解決に協力しない理由はないかと思います。
警察以外からの映像提供依頼について
警察以外で最も可能性が高いのが、マスコミなどメディアからの提供依頼です。メディア側も当然プライバシーに関しては熟知のはずので、最低限の配慮をした上で提供依頼および使用許可を求められると思います。
しかしながら、例えばリテラシーの低いメディアの場合は無思慮に映像を使用されてしまう可能性もありますし、最近ではプライバシーやモラル・コンプライアンスの線引きが曖昧なメディアも増えてきているのが事実です。
実際に、マスコミに映像を提供してしまったばっかりに罰せられたり、提供した側が世間的にバッシングを受けたというケースも時々耳にします。
安易に提供するのではなく、提供して問題ないのかどうか事前にしっかり確認・判断することが非常に重要です。
困った時は
映像提供依頼は突然やってきます。いざとなったら動揺し、正常に頭が回らなくなるかもしれません。そんな時は、まずは落ち着いて防犯カメラを販売・設置した業者さんに相談してみるといいでしょう。
弊社アクティブネットの場合は、映像提供依頼の対応もアフターフォローの一つです。電話応対や場合によっては現地にて立ち会って警察の方とのやりとりまでご対応いたします。
余談:防犯カメラ会社に映像提供依頼はあるのか
弊社にもよくマスコミから「おもしろ映像ないですか?!」と問い合わせが入ります。が、はっきり言って「ありません」。
「たくさん防犯カメラを設置している防犯カメラ会社なら、おもしろ映像の1つや2つくらいあるだろう」という考えで弊社に問い合わせてこられるのかもしれませんが、それがそもそもの間違いです。なぜなら、弊社は防犯カメラ・監視カメラの販売・設置工事は行っておりますが、設置後の映像の所有権はあくまでお客様。弊社が自由に映像を見たり、ましてや提供していいはずがないのです。
もちろん、弊社が自社に設置してある防犯カメラの映像の所有権は弊社にあるので、プライバシーやモラルに反しない中でなら提供・開示することができます。
(※ちなみに、1つだけ超ド級のおもしろ映像がありますので気になる方はお問い合わせください・・・)