防犯カメラ(監視カメラ)のご相談の中で、
「録音もされるのですか」
というご質問をよくいただきます。
カメラ単体で見ると、音声は拾わないただ映像を映すだけのカメラと、音声まで拾う集音マイク付きのカメラがあります。では、そもそも録音までする必要があるのでしょうか。今回の記事では、録音するべき目的やシチュエーション、最適な録音方法などについて解説していきます。
防犯カメラに録音は必要?
結論から言えば、防犯カメラや監視カメラを設置する目的によります。例えば、会社の入り口に侵入抑止を目的に防犯カメラを設置した場合。万が一不審者に侵入されて後から映像を確認する際、確認したいのはあくまで人の顔や侵入経路など。音があろうとなかろうと影響はありません。
では逆に、どのような場合に録音が必要なのか。実際の例をご紹介しながら解説します。
お客様との会話内容の記録
介護施設のお客様のケースで、ご家族の方と口論になった際にその内容を記録するために録音をされるていることがあります。口論のトラブルで多いのは「言った言わない」問題。これが、音声まで残っていれば一発で解決し、余計な労力もかかりません。トラブルを発展させず最小限に抑える上で、録音データは重要な要素となります。
電話対応の記録
例えば、居酒屋の電話対応の場合。スタッフが予約電話の対応を行った際、必ず最後に「◯月◯日の◯時から◯名様、お名前は◯◯様でお間違いないでしょうか?」と、内容を復唱します。その内容がしっかり録音されてデータとして残っておけば、お客様側の勘違いや伝え間違いで店側が責められることはありません。その他にも、ホテルなどのサービス業や小売店でも同様の目的で録音する場合があります。
教育・研修用としての利用
小売業・飲食業・サービス業など、お客様の接客を伴う業種において、監視や検証の目的に加え、教育・研修用途においてもカメラを設置するケースがあります。例えば、新人スタッフの話し方や話す内容などを教育担当が確認してアドバイスできたり、逆に優秀なスタッフの接客映像・音声を新人スタッフの教育資料として活用することもできるのです。
防犯カメラの最適な録音方法
冒頭でも述べた通り、カメラ単体に録音機能(集音マイク)が付いているものもあります。しかし、それはあまりおすすめできません。なぜなら、カメラはあくまで映像を撮ることを目的に最適な位置へ取り付けますが、そこが必ずしも音声を拾うのに適した位置とは限らないからです。
ではその場合どうしたらいいか。カメラとは別で、最も音声を拾いやすい位置に集音マイクを設置します。例えば、レジ周辺の録音をしたい場合はレジの真上の天井へ、部屋全体の録音をしたい場合は部屋の中心部へ。そうすれば、カメラ・マイクそれぞれ最も都合のいい場所で記録できるため、映像も音声もしっかり確認することができるのです。
そうなると、集音マイクを別で設置するのは見栄えとしてどうなのか?という問題も出てきますが、基本的にマイク自体は小さく目立つことはありません。
まとめ
今回の内容をまとめると、
- 防犯カメラ(監視カメラ)に音声が必要かどうかは用途・目的による
- お客様との口論トラブル発展防止の証拠として有効
- 電話対応時の復唱内容を録音し、認識齟齬によるトラブルの防止
- 接客の会話内容を録音し、教育・指導に活用
- 録音機能付(集音マイク内蔵)カメラより、別途集音マイク設置が効果的
となります。
本当に必要か、マイク内蔵か別途設置か、どこに付けるかなど、経験や実績をもとに最適なご提案を行います。防犯カメラ(監視カメラ)の導入の際は、アクティブネットまでお気軽にご相談ください!